【山の神様からの贈り物】
続き…。
マタギの方とそのお弟子さんと一緒に、山の中を歩くなかで、いろんな発見をした。
イノシシの足跡、シカの足跡、熊の引っ掻き傷跡、クワの実、栗の殻、いろんな形をした落ち葉、しとしとと降る雨、鳥や虫の声、時折差し込む太陽の光。
一つひとつを体全身で感じながら、受け止めた。
最近、ミツバチと関わり始めて、少しだけ身についた気がする野生の感性(笑)を大切にしながら、自然の中にいる時の匂いや音、景色を目に焼き付けながら。
考え事なんて、させる暇もなく、新たな体験が次々とやってくる。
普段、都会にいると、いろんな感覚が鈍ってくる。
情報が溢れすぎていて、本当に大切なものを見失う。
山の中を歩き続けて、2時間。
朽ちた大木に、連なる恵み(様々なキノコ)を発見した時の感動はきっと、忘れられない。
これからも、この奥会津・金山の山に行き続けたい。
キノコの役割…役目を果たした木を分解し、山へ返すという役割を担っている。苔や草には、そのチカラがない。キノコがいなければ、山は倒木だらけになってしまう。無駄な生物なんて、何一ついなくて、一つひとつの生物には、きっと、役目があって、それを果たすために生まれてきた。
人間一人ひとりも、きっと、生まれてきた目的があって、それをひたすら探し続けて、達成するという長い旅なのかもしれないと思った。
自然は、そもそも人のチカラ等、ほとんど必要としていないのではないだろうか。
一度でも、人の手が加わることによって、何かの歯車が狂い始めることが多いように思う。
[環境保護]という言葉にさえ、疑問を感じるようになった。