【離島暮らし】大学生が島の子どもたちの旅立ちを応援!
今回は、大学生に取材させて頂きました~!
「学生団体 学生+」
活動内容について
・離島での語り合いの場、地域での語り合いの場を企画・運営(大学生が自分の経験を話す。等)
・大学生(学生+と学生ボラ)同士の交流の場の企画・運営
・離島タイムス(高校生活や本島での生活に関する情報)の発行(高校のない離島の島全てに配布。)
・情報誌「15の春を迎えるみなさんへ」の作成・配布
・ビーチクリーン活動(中学生と一緒にボランティア活動)
・シマ塾(既に本島に進学してきている高校生を対象)では、「本島に来てからの悩み」などをテーマにスポーツ大会などを実施
現在までの参加者(大学生160名以上、中高生500名以上)!!
今回は、学生+の代表 宮城さんにお話を伺ってきました。
「15の春を迎える中学生が少しでも自分の将来について考えるきっかけになれば・・・」
宮城さん曰く、離島の中学生が本島の高校に進学するにあたって不安に感じていることTop3は
1.家事全般を自分ひとりでこなすことができるか。
2.勉強や学校環境についていけるか。(先生との関わりが薄く、本音が言えない等。)
3.友達ができるか。(まわりのすでにできている人間関係に入りにくい。)
このお話を聞いた時に、当たり前のように高校生まで実家で生活して両親にどれだけ助けられていたかということを感じました。中学校を卒業してすぐに自分一人で家事をこなしながら、学校に通うということは本当に大変なことのように感じました。それでも自分ひとりで勉強も人間関係も一からつくっていかなければならない。
そんな「15の春」を迎える前に少しでも準備をして、本島に進学すること(将来のこと)を考えてもらえるようなきっかけづくりをしていきたいとのことでした。
この時、学生+の大学生の皆さんで離島に実際に出向き、中学生との語り合いの場を設けて、各個人がまず将来のゴールを決めてから、逆算して考えて、いまやらなくてはいけないことを考えて、一人ひとりが将来についてストーリーを考える。
この語り合いの場「Retalk」を通して、中学生が将来について考えるようになったり、目標が具体的になるので学校生活が充実するようになるといった変化が起きたり、中学校の先生からは「あの活動後に生徒たちの様子が変わった。」という嬉しいお知らせもあったとのことでした。
現在、抱えている課題としては、後継者不足が問題になっているとのことでした。現在の団体に所属しているメンバーは6人(そのうち2人は留学、1人は教職のため忙しい)。現在もメンバーを募集中。
しかし、宮城さんは、「いつかはこの団体がなくなっても、今までこの企画に参加してくれていた中学生が高校生になり、自分たちのなかでこの活動が循環できるようになってほしい。」とのことでした。
今後やっていきたい活動として。
本島へ進学後のフォローとして、県立の寮ができたので、そこを拠点に離島出身者が知り合う場として、お互いに悩みを相談できる場として、学生+としても活用していきたいとのことでした。
今後の団体の大きな目標として。
・もっと気軽に会話ができる場を。
・大人のヒトと出会う機会を。(こんな人になりたいといったロールモデルを紹介できるような機会を。)
・同世代や先輩との交流の場を。
最後に、取材させて頂いて感じたこと
大学生とは思えないほど、活動にストーリー性があって、同じ離島出身の中学生が高校生になった時の不安を少しでも解消して、「自分(宮城さん)たちと同じような大変な思いはしてほしくない」という気持ちが会話から伝わってきました。この活動は高校生でもなく、社会人でもない立場だからこそ共感することができて、本音を言い合える関係が成り立っているように感じました。そして、同じ離島出身者の大学生が運営しているということも大きなポイントのように感じました。学生+の活動が今後も離島の子どもたちに大きな影響を与えていくような未来を想像させてくれました。僕自身もこの活動を陰ながら応援していきたいと思いました。